これまで委託していた洗剤OEM会社から新たなパートナーへ乗り換えを検討する際、「製造単価がいくら下がるか」に注目しがちです。しかし、スムーズな移行と確実な利益改善を実現するには、乗り換え時に発生する初期費用の全体像を正確に把握しておく必要があります。
こちらでは、洗剤OEMの乗り換えに伴う一時的なコストの内訳やシミュレーションの考え方、そして費用を最小限に抑えるためのOEM会社選びのポイントを解説します。
洗剤OEMの乗り換えを検討する際、多くの担当者は「1本あたりの製造単価」や「最低発注ロット(MOQ)」を重視します。もちろんこれらも重要な指標ですが、それ以上に注意すべきなのが乗り換えのタイミングで一時的に発生する費用(イニシャルコスト)の存在です。
たとえば、処方を再現・向上させるための開発費や品質試験費、製造元変更に伴うパッケージの改修費などが挙げられます。こうしたまとまった費用を見落としたまま乗り換えを進めると、想定外の予算オーバーに陥る危険性があります。そのため、製造単価の削減分だけで判断するのではなく、乗り換え作業に要する初期費用を含め、何ロットで回収できるか、というシミュレーションを事前に立てることが、失敗しないBtoB取引のポイントです。
新たなOEM会社でこれまでの品質や洗浄力を再現、あるいはそれ以上に向上させるためには、試作と品質試験の工程が欠かせません。
具体的には、試作代(数万円〜)にくわえ、液体と容器の相性や経時変化(変色・分離)を確認する安定性試験費(数万〜十数万円)、第三者機関等での客観的な洗浄力テスト費などが発生します。これらの検証を怠ると、発売後に液漏れや品質劣化といった重大なクレームにつながる恐れがあるため、初期費用のなかでも削るべきではない重要な投資と言えるでしょう。
製造元(表示者)の変更や仕様の切り替えに伴い、洗剤ボトルのラベルやフィルム、外装段ボールなどのデザイン修正と刷り直しが必要になります。
印刷を伴う資材では、色を乗せるための「版代(プレート代)」が新たに発生します。多色刷りのパウチやラベルを採用する場合は1色ごとに版代がかかるため、デザイン1点あたり数万〜十数万円規模の出費を見込む必要があります。さらに、全く新しい形状の完全オリジナルボトルを新調する場合は、ボトルの金型代として数百万円規模の費用が発生するケースもあります。
乗り換え予算を組む際にもっとも盲点になりやすいのが、これまで委託していたOEM会社との契約終了に伴って発生する清算費用です。
たとえば、旧メーカーの工場に保管されている自社専用の資材(フィルムや専用ボトル、特注原料など)は、契約内容に基づいて買い取るのが一般的です。さらに、仕様変更によって販売できなくなった旧製品や使い切れなかった余剰資材を廃棄するための処理費用(産業廃棄物処理費)も、一時的な隠れコストとして発生します。
これらの初期費用は、既存のボトルや仕様をできる限り流用するのか、全く新しいパッケージに刷新するのかによって総額が大きく変動します。
たとえば、既存のボトル形状やパッケージサイズを流用し、ラベルデザインのテキスト修正(版代)と基本的な安定性試験のみで済むケースであれば、初期費用を20万〜50万円程度に抑えられる可能性があります。
一方で、処方を一から見直して新規開発し、オリジナルの容器や多色パウチの版を起こし、さらに旧資材の大量廃棄も発生するようなフルリニューアルのケースでは、100万円を優に超える初期費用が見込まれます。
このように、自社の乗り換えパターンに合わせた概算シミュレーションをあらかじめ行い、乗り換えによる製造単価の削減効果によって、何ヶ月(何ロット)で初期費用を回収できるかを算出した上で決裁を仰ぐことが重要です。
乗り換え時に発生するこれらの一時費用は、リニューアルやコストダウンのノウハウを豊富に持つOEM会社をパートナーに選ぶことで、大幅に圧縮・最適化することが可能です。提案力のあるOEM会社に委託すると、以下のようなメリットが得られます。
洗剤OEM会社の乗り換えにおいては、1本あたりの製造単価が安くなるという表面的なメリットだけでなく、品質試験費や資材の版代、旧体制の清算費といった初期費用の全体像を冷静に把握することが成功の鍵を握ります。目先のコスト削減にとらわれず、明確な回収計画を立てて予算組みを行いましょう。
以下のページでは、自社の要望にしっかりと応え、トータルコストの最適化を提案してくれるおすすめの洗剤OEM会社を紹介しています。失敗しない委託先選びのために、あわせてご覧ください。
対応ロット数が明記されていて、且つ対応事例を紹介している、洗剤OEM会社を家庭用洗剤の製造に強い会社と、業務用洗剤の製造に強い会社に分けて紹介します。


